トンガリロ・アルパイン・クロッシング失敗談
11月、ついに【トンガリロ・アルパイン・クロッシング】に行って来ました。
30代の私と旅友、還暦を過ぎた母との3人旅です。
3人とも決して登山が好きなわけではなく、トレッキングに興味があったわけでもないのですが、どうしても北島唯一の世界遺産【トンガリロ国立公園】に行ってみたかった!
しかし、3人みな全く身体作りをしていなかったせいで、想像よりはるかに過酷なトレッキングとなってしました。
そして最終的にピックアップ時間の16時に間に合わない!という大失態。
本当に帰れないかと思った…泣。
おそらく、私たちのような無計画で初歩的なミスをする方は少ないと思いますが、
今後【トンガリロ・アルパイン・クロッシング】に行きたい!と思っておられる方が、
私たちと同じような後悔と失敗をしないように、
バスの最終ピックアップ時間に遅れた結果どうなったのか?
最終バスに間に合わないほど遅れてしまった原因は?
という、お恥ずかしい話をしたいと思います。
送迎バスの最終出発時間に間に合わない!
やらかしてしまいました。もうこの一言に尽きます。
完全にペース配分を考えずに歩いてしまいました。
景観や写真撮影を楽しみながら順調にコースを進んで行ったわけですが、
13kmを過ぎたあたりから電波の関係なのか急に携帯のGPSが入るようになり、
自分たちの位置情報から、
『これは絶対時間内に間に合わない!』
ということを確信。
せめて私だけでも早くゴールし、バスの運転手さんに
残り2人の到着が遅れること
追加料金を払うからもう少しバスの出発を待ってほしいこと
もしくはバスをもう一便出してほしいこと
を伝えなくちゃ!と、
ラスト5kmは猛ダッシュで走りました。
わたくし事ですが、10年前は5kmマラソンのランナー。
当時は5km20分で走れていたものでした。
しかしそんな私も運動不足からの13kmのトレッキング後はもうヘロヘロのクタクタ。
満身創痍ですw
けれど、とにかくもう時間がない!
膝も股関節もガクガクだけど、必死に走って、登って、下って、
奇跡的にも最終バスの5分前、
15時55分に終点に到着しました!
運転手さんのもとに走り寄ると、
すごく不機嫌そうな顔で『ラストスリー!』と怒鳴られる(´;ω;`)
とりあえず謝罪。(私は5分前に着いたから、まだ遅刻とは言えないけど。)
運転手さんの怒鳴りに一気に疲れも足の痛みも吹き飛んで、現実に戻る。
超険悪な雰囲気だけど、残りの2人がまだゴールできそうにないことを伝える。(もちろん英語で)
『彼女たちはいまどこにいるんだ?あと何分かかるんだ?』と問い詰められ、
『たぶんあと15分はかかりそう。
追加料金を払うから、待ってもらえないか…?』と必死で頼み込むも、
返事は即答『NO!』。
そして本気で睨まれる。
お金払うって言ってるんだから言いじゃんか!とこちらもキレそうになるけど、ここは我慢我慢。
冷静に『じゃぁどうしたら良いのか?』と聞くと『ヒッチハイキング!』の返事。
『は?こんなところで?あなた正気ですか?この鬼!(心の声)』
もはやこちらも苛立ちを隠せない。
『ヒッチハイキング!』と言ったきり、運転席に乗り込む運転手。
『はぁ。これは本当にヒッチハイクをして最寄りの街に宿泊するしかないかもしれない。
ヒッチハイクがうまくいかなかったら、野宿か…』
そんな最悪のシナリオさえ思い浮かぶ。
時間に間に合わなかったのは私たち。自業自得。
けれど、なんて不親切な運転手なんだ。ニュージーが嫌いになりそうだ!
パンフレットにはこう書いてあるのに・・・。
嘘じゃないか!
まぁこの運転手も早く仕事を終えて家族の元に帰りたいのでしょう。
そりゃそうだ。ルーズで自分勝手な観光客に付き合っていられないわよね・・・(落胆)
これからどう動けば良いのか、いろんなシナリオを考えながら残りの2人(旅友と60代母)のゴールを待ちました。
どういうわけか、まだ車を出さない運転手。少し私たちを待ってくれているのかしら?
バスの出発が早いか、2人の到着が早いか、もう心臓バクバク、ソワソワで立ち尽くす私。
16時25分、ついにコース終点に2人の姿が‼️
自然と溢れ出る涙・・・
足を引きずりながら必死であと一歩を歩く母。
そしてそんな母をしっかり支えてくれている旅友。
本当に本当に2人ともありがとう。
2人の姿が見えた瞬間、バスにエンジンがかかる。
慌ててバスに走り寄りドアをノックする。
相変わらず不機嫌そうな運転手さん(笑)
無事2人が到着したことを告げる!と、ドアを開けてくれた!
『もう待てないと思って、車を出すところだったよ。君たちはラッキーだな。』
と捨てゼリフ。
もう何を言われてもいい!
機嫌を悪くしながらも、待ってくれていたことに心から感謝する!
バスに乗り込むとまさかの乗客ゼロ(笑)
本当にラストスリーだったらしい。
他のお客さんを待たせていなくて良かったと安堵感に包まれる。。。
そんな身も心もヘロヘロな私たちを乗せてバスはタウポへ。
よほど早く帰りたかったのか、1時間でタウポ着(笑)相当飛ばしてくれたご様子。
心からの感謝を伝え下車。
痛む足を引きずりながら、宿泊先へ。
そのままベッドにダイブし、ねぎらい合う私たちでした。
最終バスに間に合わないほど遅れてしまった原因
他の参加メンバーは7時間で終えたトレッキングコース。私たちは9時間半もかけて歩いてしまいました。
言うまでもない、ペースも時間も距離も何も考えず歩いてしまった私たちの超初歩的なミスです。
9時間半もトレッキングにかかってしまう方はいないと思いますが、遅れた原因分析をしておきます。
①スタートが遅かった。
ついつい気持ちが高ぶって、最初から自撮りをしたり、荷物の整理したり。
他のメンバーが次々に出発する中、私たちは5~10分遅れで出発してしまいました。
②写真を撮りすぎた。
撮った写真はざっと1人約250枚。はい、撮りすぎです。
でも天気も良くて、あまりに美しい光景にシャッターを押さずにはいられませんでした。
③60代母が何度も休憩を必要とした。
これは仕方ない。
母のペース配分を考えて、ほかの不要なロス時間を短縮すべきでした。
④後ろから来る人みんなに先を譲った。
マラソンでもペースランナーって大事です。
みんなに先を譲って自分たちだけのペースで進むとペースは遅くなるものです。
少し無理をしてでも『前の人に付いていく』時間も大切だったと思います。
⑤毎回トイレにいった。
トイレに関して超心配性なメンバーばかりが揃ったせいで、トイレがあるたびに誰かがトイレに行っていました。
その間、行かない人は待っているわけですから、どうしてもロス時間は増えていきます。
⑥ランチの時間を30分近くとった。
他の参加者も30分くらいゆっくりランチ休憩している人もいました。
ただ、私たちはランチ以外の休憩時間も多く、ランチに30分とったのは大失敗でした。
以上の6つです。
6つの小さなロス時間が重なった結果、2時間半の遅れという惨事を招いてしまいました。
今後、【トンガリロ・アルパイン・クロッシング】に参加予定の方は、ぜひ自分のペース配分にしっかりと気を留めながら、楽しいトレッキングを行ってほしいと思います!
以上、とても恥ずかしい私のトンガリロ・アルパイン・クロッシング失敗談でした。